Psersonal record of experiences

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2017.4.10

さよならなんて云えないよ。

ある、光。

先日、友人と夫婦の話になった。
「久しぶりに夫婦二人の時間になったとき、どんな話しをする?」
気づけばこども中心の話になっていて、ここ最近互いの話をすることがなくなった気がする。
出会った当時の どんなに話しても会話が尽きなかったあの頃は一体なんの話をしていたのだろう。
そういえば、あんなに仲が良かったあの子とは随分会っていない。
足繁く通っていたあのお店にも足が遠のいているな。
息子がきらきら星を歌えるようになったのはいつだっけ?
……するすると様々なことに頭を巡らす。
どうやらいろんなことを忘れていたようだ。
けれども決して、失くしてしまったわけではない。

水たまりが大地に染み込んで目に見えなくなるのと同じように。
あの日の目が醒めるような煌めきも、躍動も、ときめきも。
あの日の鈍い痛みも、沈む涙も。
きちんと全部 全部、わたしの中に残っている。

〝瞬間〟は、刹那のようで実はずっと続いているのではないかと思う。
きっとそれは生活している時間とは別の時間軸で、
ずっとずっと、この世界をぐるぐる回っている気がする。
その〝瞬間〟を引っ張り出す装置が記憶であり、音楽や絵画や文章・写真・映像などの記録なのだと思う。

見た人それぞれの〝瞬間〟を呼び寄せるものを生み出したい。
圧倒的で問答無用な一枚を。
その日のために、たくさんの出会いと別れを繰り返して
心を揺らし 心の筋肉を鍛えようと思う。

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