Psersonal record of experiences

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2018.4.16

ラブレター。

ある、光。

「かかの声、きれいねえ。」
突然息子に、声を褒められた。
「え?どうきれいなの?」と聞き返すと、一言。
「おつきさまみたい!」
鼻にくしゃっとシワを寄せて、満面の笑みを浮かべながら息子はフフフと笑った。

“月みたいな声”

なんて素敵な褒め言葉なんだろう。
かの夏目漱石が、“I love you.”を“月が綺麗ですね”と訳したというのは有名な話だけど。
これは息子からのアイラブユーと受け止めていいんじゃないかと思う。

息子は、突然音も出さずにハラハラと涙を流すことがある。
それは、アフリカの原住民が奏でる音楽を聴いたときだったり、三日月が綺麗な夜だったり、ひなたぼっこの最中だったり、様々だ。
夫の寝顔を眺めて横顔を「山みたいね!」と笑ったかと思うと、突然涙がボロリと彼の瞳から零れたこともあった。
わたしのカメラは、きっと鉛筆で。
その瞬間を捉えて記録することは、ラブレターを綴ることと同じかもしれない。
そして、それはまだ文字の書けない息子の物語を代筆することと等しいのかもしれない。

いろんな人に、ものに、景色に。
わたしはラブレターを書きたい。
ありがとうと、あいしてるを綴って、渡したい。
誰かのラブレターの代筆だってしたい。
美しい言葉を、残す手伝いをしたい。

大事なことはいつだって言葉にできない。
だからわたしは、今日も写真を撮っている。

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