光にふれる
- 2015.8.18 〜 8.23 / 2016.9.8 〜 9.26
- Roonee247photography / BOOKS f3
「生きる光が見えない。生きていくのがつらい。」
夫が力なくつぶやいた。
診断の結果は〝うつ病〟だった。
「光が見えない」という夫に、同じ時間を過ごし・同じものを食べ・同じ暮らしをしている一人の人間として。
わたしは自分の目に映る光を見せようと思った。
なにより、わたしにとっての「光」はあなたなのだと伝えたかった。
幸いにも少しずつ夫は元気になっていった。
会社に行けるようになり、笑顔も増えていった。
そしてわたしたちは新しい命を授かった。
撮り溜めた写真を振り返って思う。
ありふれたありきたりな日々が、いつか誰かの心の琴線にふれる日がくるのではないかと。
過去にふれた光が語りかけてくる。
幸せであることはどういうことなのか。
もがきながらも積み重ねたその日々は、たしかに光にあふれていた。
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〝I can’t see the light to keep living.It’s painful to live.〟
My husband whispered faintly.
Later he was diagnosed with 〝depression.〟
After hearing my husband voice 〝I can’t see the light, 〟 as someone who shares her time together,who earts together,who lives together,as one person to another.
I wanted to show him the light that reflects in my eyes.
Most of all,I wanted to tell him that 〝you are my light.〟