大切なこと

  • 2021.05.14

コロナウィルスの感染拡大に伴い 学校への登校が禁止になり、息子のオンライン授業が始まって2週間が経つ。
オンライン授業を見守る中で、隣でこどもが学ぶ姿を眺めることがこんなにも大変だとは思わなかった。
学校が始まって、あまりにも授業が理解できない息子の姿に衝撃を受けた。
衝撃を受けたことにも衝撃を受けた。
だって、衝撃を受けるということは無意識のうちに〝自分のこどもならきっとこうだろう〟という理想像を持っていたということだから。

思うように外で遊ぶこともできない中、息子はせっせとアルミホイルや紙屑などを使って手を動かしている。
息子が突然「ねえ!本当の自由って不自由のことなんだよ!ぼく、わかっちゃった!」と、目を輝かせて言った。

彼は毎日きちんと思考して、その過程で発見をして、自分なりの答えをいつだって導き出している。
その姿はいままでの日常の暮らしの中にだってたくさんあった。
わたしは、大切なことを見失っていたのかもしれない。

おもちゃのパーツとアルミホイルとマスキングテープで作られた息子の恐竜を眺めながら
「本当にカッコいいね。」と、何度も感心して感動している。