自休
- 2021.6.30
始まったばかりだと思った2021年も、あっという間に半分が過ぎてしまった。
わたしたちがハノイに暮らして500日が過ぎた。
暮らしに慣れたような気もするけど、ロックダウンや規制が繰り返される日々は変則的で“慣れる”ということは一体なにを以てそう判断するのだろう。と、よくわからなくもなっている。
わたしは未だ気軽にお茶に誘えるような友人もできず、自分なりに気ままな時間を愉しんでいる反面、時折とても淋しくなる。
暮らしの中で目にする凛々しく世界に存在するものたちから、ひとりで佇む気高さを学ぶようになった。
ただそこに在るだけなのに見飽きることはないし、どうしてこんなにカッコいいんだろう。
必要な人とは必要な時に出会うだろうから、このまま気にせずに粛々と暮らしていきたい。
漂えど、沈まず。
なるようになるから、これでいい。
そんなことを思いながら、いつもよりしっかり噛んでごはんを飲み込んだ。