Just the way you are.
- 2021.04.16
夫が帰ってくるまでの間に久しぶりにお酒をしこたま飲んだ。
帰宅して友達とテレビ電話をしながら、わたしは大層酔っ払ってしまって同じ話を繰り返してばかりいたような気がする。
帰宅した夫はデリバリーで牛タンカレーを頼んでいた。息子はハンバーグ。
「かかのハンバーグの方が100倍美味しい。」と言って、あんまり食べていなかった。明日はハンバーグにしよう。
今日は37回目の誕生日。
修理に出していたカメラを迎えに行く。バイクタクシーのお兄さんや、カメラを修理してくれたおじさん、古道具屋さんの店員さん、スーパーのお姉さんなど。会う人みんなに「Hôm nay sinh nhật tôi!(今日、誕生日なの!)」と、伝えてお祝いをしてもらう。
今日で37回も誕生日を迎えているのに、こどもみたいに嬉しくなるのはなんだかいいなと思う。
みんなハグをしてくれたり、握手してくれたりと、とても優しい一日だった。
壊れたカメラがついに直った。ちゃんと直ったかどうかはフィルムを現像してみないとわからないけど、ここに暮らし始めてからの1年で現像所を探すところからカメラを修理に出せるところまで見つけて、好きなことがあるって大切だなと実感する。
いままで“頑固”と言われて生きてきたけど、諦めたくないことがあるっていうのは自分の中で誇るべき長所だと、いまなら胸を張って言える。
息子をお迎えに行って二人でお茶をした。息子も小学校に通い始めて最初の1週間を終えた。
「1週間お疲れ様!」「かか、お誕生日おめでとう!」
二人で向かいあって声を掛け合うと、店内でブルーノ・マーズの歌う「just the way you are」が流れた。すると、その歌を聴いた息子が“かかの歌だね”と、言ってくれた。
「この歌の意味わかるの?」そう尋ねると「そのままで大好きだよ!ってことでしょ?」と、息子は小さい歯を見せて屈託なく笑った。
そしてそのまま店内のBGMに合わせて、わたしの目を見つめながら
「コズユア アメイジング。ジャスタウェイユーアー!」と、歌ってくれた。
ありのままのわたしでいいと言ってくれる人が目の前にいる奇跡に心が震えて、目尻にじゅわっと涙が溜まる。
いつからこの子はこんなに大きくなったんだろう。
こんなに素敵な誕生日プレゼントをもらえる日が来るとは思わなかった。
こんなに心が穏やかで安心している誕生日は初めてかもしれない。
そんなことを思ったら沢山の言葉が浮かんだはずなんだけど、酔っ払ってしまって頭の中で綴った文章は消えてしまった。
それもわたしらしくていいなと思う。